消費者金融―実態と救済
| タイトル | 消費者金融―実態と救済 |
| 著者 | 宇都宮 健児 |
| 出版社 | 岩波書店 |
| 価格 | 735円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
クレサラ系弁護士による消費者金融論
レビュー日:2003-06-08 評価:★★★☆☆
著者は、クレジット・サラ金問題を専門的に扱ういわゆるクレサラ系弁護士の代表格。 本書は、同趣旨の記述があちこちに繰り返し現れ、構成面で覆いがたい難点を含んでいる。また、激しい文章をもって展開している論理はかなり独善的で、説得力に富むとは言い難い。物事を論理的に考える習慣のある読者ならば、読み続けるのがあほらしくなるかも知れない。主張している内容も一面的で、本書のみをもって消費者金融や自己破産増加の問題を考えるのは危険である。 にもかかわらず、普段主として消費者金融業界の主張を聞いている方には、本書を一読されることを強く勧めたい。業界関係者が進んで言おうとしない事実が書かれている。消費者金融業界が言うことだけを聞くことも同様に危険である。弁護士が書いた本だけに、法律面の記述は詳しい。
業界の実態を暴く
レビュー日:2002-08-23 評価:★★★★★
著者は、弁護士で、これまでに消費者金融、つまりサラ金によって多重債務者に陥った人々を何人も助けてこられた方だそうです。バブル崩壊後も、消費者金融会社は拡大を続け、その数、業界の地位ともども上昇しているように見えます。その背景には、ノルマを達成するために、広告などを使ってイメージ向上に努めながら、積極的に貸し出そうとする営業姿勢がある一方で、人々の全般的な雇用・所得の不安定化も貢献しているようです。最初は軽い気持ちで少額だけ借りるつもりが、年利20%を超える高金利の支払いに追われ、あっという間に多数の消費者金融会社からの借り入れ返済を自転車操業で行う状態に陥り、挙句の果てには自殺、夜逃げなどといった悲惨な末路を迎える人も少なくないとされています。著者よると、消費者金融会社の中には、法律で定められた上限金利を上回る法律違反の会社もあり、取立て方法も悪質なものが少なくないそうです。これに対し、消費者金融に関する知識を得るための教育もないため、20代の若者の利用が増えていることが問題視されています。最近では、映画「夜逃げ屋本舗」や小説「火車」など、消費者金融の悪質な手口にはまり、抜け出すことのできなくなった人々を描いた作品も出てきていますが、CMでのイメージで軽くお金を借りる前に、読んでおきたい一冊だと思います。
サラ金に出かける前に読みましょう
レビュー日:2002-06-22 評価:★★★☆☆
消費者金融に絡む事件・事故を数多く扱ってきた弁護士による書であり、内容が具体的、実務的でわかりやすい。消費者金融で金を借りることが、どれほど借り手にとって不利なことなのか、一度借りてしまうと、その後どのような事態が待ち構えているのか、といったことがよくわかる。お金に困って、これから消費者金融のお世話になろうかと考えているような人に、是非一読を勧めたい。そして、借りずに済ませる方策を考えてもらいたい。しかし、たぶん、サラ金に行くような人は、そもそもこの本の存在すら知らないであろう。但し、なぜ、消費者金融(正確には大手消費者金融業者)がこれほど繁盛しているかということへの洞察は弱い。また、繰り返し似たような記述が表れるのも目障りではある。そのせいかどうか知らないが、読後感がいまひとつすっきりしない。
消費者金融の背景事情についてよくまとめている
レビュー日:2002-05-28 評価:★★★★☆
消費者金融,つまりサラ金と聞いて,我々がイメージするような厳しい取り立ての実態が書いてあるだけならば,ありきたりの小著だっただろう.本書が優れているのは,このようなサラ金問題の背景事情をえぐり出しているということと,消費者向けの金融事情について,諸外国との比較がなされているということだ.本書によれば,不況にも関わらずサラ金が盛況なのは,…サラ金の過剰融資という原因も確かにあるが…銀行が「非優良融資先」である一般消費者や中小事業者には融資を渋っている一方で,「優良融資先」であるサラ金には低金利で大量の資金を貸し付けているという事情によるところが大きい.銀行の与信能力が貧弱であるため,有望な事業者を選別できず,結果として「安パイ」であるサラ金にばかり金がまわるわけだ.私は,フランスやドイツでは,(利息の違いはあれ)銀行は弱者にも貸付を行うため,そもそも「サラ金」なるものが存在しない.という事実に驚いた.そして,このような銀行の貧弱な与信能力に加えて,弁護士不足・裁判制度の機能不全という我が国の司法制度の稚拙さや,サラ金業者への行政の介入の拙さ,利息についての立法の不備,広告収入の関係でサラ金の実態を報道できないマスコミ(サラ金はニュース番組のスポンサーでもある)の不甲斐無さ,などが相俟って,サラ金問題が「社会問題化」することになる.このような背景事情をきちんと書いているという点で,本書は評価できる.記述も分かり易く,お勧めです.
多重債務者の救済の必要性は理解できたが、社会的な解決策が対症療法的。
レビュー日:2002-05-18 評価:★★☆☆☆
本書の副題にあるように、内容は消費者金融の利用者の実態と救済についてである。消費者金融による多重債務者が置かれている問題については、多くのことを考えされられる内容が盛り込まれている。その多重債務者を生み出す原因となる消費者金融やその他の高金利貸出で利鞘を稼ぐ金融業について、本書では批判をしているが、その中心的根拠は、1.利息制限法以上(100万円まで年利18%、それ以上年利15%)出資法以下(最高年率29.2%)のグレーゾーンで運用していること、2.預金金利(0.02%)の1450倍という高金利で貸出していること(特に以前の日本や、海外に比べ、その比率が高い)の二点のみである。この多重債務者を含む消費者金融に関る問題について、解決策として、対症療法的なものが提案されており、具体的には社会的仕組みとして金融業を如何に規制するかが論じられている。だが、金融という仕組みを正しく消費者に理解してもらうことなく問題が解決できるかどうかは疑問。特に、消費者のリテラシーの向上については、多重債務者の惨状のみを以って金融についての問題点を、害という側面から一方的に伝えており説得力不足。とはいえ、これまで新書でこういった内容をデータをもって論じたものはなく、一読する価値はある。
簡裁消費者訴訟の実務―クレサラ・悪質商法被害への対応
| タイトル | 簡裁消費者訴訟の実務―クレサラ・悪質商法被害への対応 |
| 出版社 | 民事法研究会 |
| 価格 | 4830円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
弁護士にとっては最高の本です。
レビュー日:2005-09-21 評価:★★★★★
類書も多いですが、手堅くまとまっており、特に後半の消費者問題一般(消費者契約法、特定商取引法分野)を扱った部分は出色の出来です。とても使いやすい。現実的な書式も充実していて、実に良いです。もちろん、実際の事件処理においては、他の詳細な本を参照する必要はありますが、導入部分を掴む本として、持っていて損は絶対ありません。とても使いやすい本です。文句なしの星5つです。
文章がちと難解dddd
レビュー日:2005-03-05 評価:★★★☆☆
文章が難解で、分かりやすさは、まったく考えてないようです。しかし司法書士の方は職務範囲が明確になると思いますので、買ってそんはしないと思います。
文章が難解
レビュー日:2005-03-05 評価:★★★☆☆
文章が難解なのが欠点ですが、司法書士の方は職務範囲が明確になるので、持っていたほうがいいと思います。
アメリカクレジット産業の歴史
| タイトル | アメリカクレジット産業の歴史 |
| 著者 | ルイス マンデル |
| 出版社 | 日本経済評論社 |
| 価格 | 2940円 |
| 発送可能日 | 通常1−2週間以内に発送 |
世の中にない事業を試みる人にとっては格好の題材
レビュー日:2003-12-18 評価:★★★★★
クレジット産業の歴史を解説する文献が日本語では少ないので非常に助かった一冊だ。約50年前に登場した不便を改善するサービスとしてのクレジットカードの概念。ハウスカードという販促カードではなく、全世界で流通するプラスチックマネーとなるまでの歴史をひもといてくれる。この歴史は今のネット上でのビジネスにおいても多いに参考になることであろう。時代性、法的問題、業界の風習、それらを超えて「カード文化」が浸透するまでの道のりがしるされているからだ。
米国クレジット産業が俯瞰できる唯一の書
レビュー日:2002-07-22 評価:★★★☆☆
アメリカのクレジット産業の概観を知ることができる大変貴重な本。しかし、原著もそうなのかもしれないが、訳文であるため非常に読みにくさを感じる。脚注がやたらと多く、構成もよいとは言いがたい。読み物としてではなく、資料としての利用をおすすめする。
萌えるシリーズ 萌える法律読本 日々の生活篇
| タイトル | 萌えるシリーズ 萌える法律読本 日々の生活篇 |
| 著者 | プロジェクトタイムマシン |
| 出版社 | 毎日コミュニケーションズ |
| 価格 | 2100円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
ネタというにはもったいない一冊
レビュー日:2004-08-18 評価:★★★★☆
一昔前は法律相談書というとやたら堅苦しいか、反対に4コママンガチックで必要以上に面白おかしく紹介するものが多かったが、これはその中間か。萌え系キャラに興味を示す人々にマッチする法律を紹介している点で、啓蒙の効果は高いと思う。ネタというにはもったいない一冊。
暮らしの法律本としては出色の出来ばえ
レビュー日:2004-08-10 評価:★★★★★
構成は著者レビューの目次にもある通りですが、1章が契約や悪質商法などについて、2章が借金やクレジットカードについて、3章がその他の身近な話題(敷金トラブル、ストーカー、架空請求など)となっています。イラストや漫画をたくさん扱っているにも拘わらず(←この漢字はこの書籍ではじめて覚えました)、それぞれの話題をかなり掘り下げて解説してあり、とても興味深く読めました。ヤミ金なんかも漠然と怖いというのはわかってはいるつもりでしたが、改めて解説されるとやはり恐ろしいものです(トゴ、トジュウ、縛り直しなど)。付録のCD−ROMには本のデータがPDFで収録されており、帰省の時にノーパソだけ持っていけばよかったのもありがたかったです。身近なトラブルや法律の話題について詳しく知りたい人には絶対におすすめだと思います。また「知りたい」と思わなくても、知っておいて損はない知識だとも思います。
とにかくためになりました
レビュー日:2004-08-07 評価:★★★★★
この著者の本はいつも楽しみにしているのですが、今回は身近な話題ということもあってとにかくためになりました。賃貸アパートに住んでいる身としては敷金のところがとても勉強になりましたこれを参考にぜひとも敷金返還や引越しでどつぼにはまらないようにしたいと思います。借金やクレジットカードの知識も知らないことがとても多く、自分の無知さを思い知らされました。また、ストーカー、チカン、セクハラなんかは男性でも無関係とは言えず、無用なトラブルに巻き込まれないようにしたいとも思いました。これらの項目は男性を対象にした対策法なども書かれていますが、やはりメインは女性だと思いますので、女性の方にはとても参考になるのではないかと思います。
法で萌える日々を護れ
レビュー日:2004-08-01 評価:★★★☆☆
イラストがフルカラーで印刷されているのはカバーと帯とCD−ROMのレーベル面だけです。本文で最初に登場する注釈が「PC-9801」ってのに懐かしいものを感じました。ちゃんと「PC-9801」を持った女の子のイラストもアリ。本書のイラストの少女にはムネがあります。本体は質問と答え形式でマジメな法律の解説ですが、法的な解説以外にアンケート結果や訪問販売への対処法なども表・写真入りで書かれています。付録のCD−ROMには本書のPDF版、デスクトップピクチャ、お楽しみ画像データの他に、ちょっと萌え系な賃貸住宅の「入居退去時の物件チェックリスト」がついてます。
クレジットカードこれだけ知れば怖くない 爆発する「カード&ネット」のしくみと防犯術
| タイトル | クレジットカードこれだけ知れば怖くない 爆発する「カード&ネット」のしくみと防犯術 |
| 著者 | 岩田 昭男 |
| 出版社 | 実業之日本社 |
| 価格 | 1365円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
自分でできる、工夫が沢山です
レビュー日:2005-12-05 評価:★★★☆☆
クレジットカードやキャッシュカードを悪用した、最近の犯罪事例、その手口、企業側の対策の現状、ECサイトの危険性、このような犯罪から身を守るために、明日から自分で行うこと、筆者自身の工夫などが紹介されています。具体的に対応策が、載っています。当たり前と言えば、それまでですが、なかなか出来てないなぁ、、と思わせる話が多かったです。反省反省。
VISAって何?というような基本的なことから、説明されている丁寧な本です。磁気カードの仕組みとか、ECサイトのセキュリティ、生体認証等の技術的な話題も少々ありますが、わかりやすく説明してあります。誰でも読めるように、工夫されてる本でした。
楽天の弱点を見事についた本!!
レビュー日:2005-10-31 評価:★★★★★
この本は、カード犯罪から身を守るノウハウが詰まっていると実感しました。楽天の個人情報漏洩事件に関しても、予言的な見解には、「うーん」とうならされます。さらに、ライブドアとの比較、楽天の隠れた弱点にふれるなど、ジャーナスティクな内容も満載でおもしろいです。また、スキミングにたいしても、犯罪者の買いまわりを防止するシステム「ファルコン」が、本邦初で紹介されており、非常に興味深いものがありました。 「事実は小説より奇なり」とは言いますが、カード犯罪の裏側に隠された真実は、映画や小説の世界を越す世界観で、読んでいると胸がドキドキしてしまいました。 カード犯罪の想像を絶する世界に驚きながら、正しい自衛策が身に着けられる。今の時代に合った本だと思います。
VISAのトップブランド戦略
| タイトル | VISAのトップブランド戦略 |
| 著者 | 岩田 昭男 |
| 出版社 | 東洋経済新報社 |
| 価格 | 1575円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
多面的で、濃い分析で、勉強になります!
レビュー日:2005-08-10 評価:★★★☆☆
タイトルから受ける印象は、VISAのブランドマーケティングの分析本のような感じですが、もちろん、それにもふれていますが、それだけにとどまらず、分析のカバー範囲、考察範囲はもっと広く、相当に詳細です。従来のプラスチック・クレジット決済での勝者、VISAの秘密、いう話だけでなく、各国の消費者決済状況分析や業界動向を膨大な資料、データ、さらにVISA関係者のインタビューを元に構成しています。その中から、来るべき、ユビキタス・コマース決済(u-コマース、m-コマースなどのネット決済)において、VISAを初め、決済ベンダーはどのような変貌を遂げていこうとしているのか、行くべきか、を多面的に、かつ、詳細に解説、分析した、内容の濃い良書です。認証方式やICカードの話も詳しい。特に本書では、スマートカード技術、無線通信技術、規格、業界の動向など、テクノロジーや実証実験、企業連携などのニュース、加えて、Suica/フェリカなどとの関係も交えてて、それらの素材を丁寧にトラックしているところが著者の苦労がかいま見えますが、そのかいあって、かなり詳しい、舞台裏話を知ることができます。世界最先端の決済システムを巡る話と、近未来の動向を知るのに最適な一冊です。
世界トップのフライチャンズとは
レビュー日:2004-02-08 評価:★★★★★
クレジットカード業界のみならずとも、シェア維持・拡大の秘訣を知りたい方にお勧めできますまた、VISA以外の企業名が多数登場しているので、親しみやすく書かれてます大企業にお勤めの方は協力会社との関係を見直すキッカケに、中小企業にお勤めの方は大企業との関係構築のご参考にしてみてはいかがでしょうか?