ゼニの人間学―社会の裏のカラクリを暴いたるで!
| タイトル | ゼニの人間学―社会の裏のカラクリを暴いたるで! |
| 著者 | 青木 雄二 |
| 出版社 | ロングセラーズ |
| 価格 | 1223円 |
| 発送可能日 | 通常3日間以内に発送 |
真実が見えていた人。
レビュー日:2005-12-30 評価:★★★★★
稀代のマルキストにして資本主義の恩恵を実力で享受した青木雄二氏の裏の代表作。
ナニワ金融道に描かなかった世の中のからくりをこれでもかと書いている。
世の中を支えるお金は、実はとても怪しいもの。
青木氏は
「お金の怪しさのからくりを暴けば、みんなはもっと幸せになれる。
そのかわり、怪しさに勝つための実力を磨かなきゃ搾取される一方だぞ」
と暗に言ってる気もする。
自営業者なら共感できる部分が多いだろうし、いわゆる「雇われ者」なら
見たくない部分が見えてしまうかもしれない。
そういう部分までひっくるめて「真実が見えていた」のかもしれない。
大阪弁と発想が面白い
レビュー日:2005-06-05 評価:★★★☆☆
経済とか政治とかの話しとなると堅苦しい用語が多くて挫折する人も多いと思う。この本は大阪弁口調なので、テンポよくよめる。発想にもえっそんな事できるのとか?そうなんだと思う事がある。100兆円の手形切ったら日本経済どうなるやろうかみたいな発想など、彼が目指す国がどういうものかは理解できないが、初心者にもわかりやすくかいてある。まじめな人ほど借金地獄にはまる、金貸しは弁護士にはかさないなど、彼なりの理論をきくとなるほどと思う。
キャッシュカードがあぶない
| タイトル | キャッシュカードがあぶない |
| 著者 | 柳田 邦男 |
| 出版社 | 文藝春秋 |
| 価格 | 1000円 |
| 発送可能日 | 通常2−3日以内に発送 |
新聞報道だけでは分からない部分が明白に
レビュー日:2006-04-23 評価:★★★★☆
偽造キャッシュカード被害をまとめた本。
新聞報道だけではわからない、被害者の悲惨な実態、銀行・警察の酷薄な対応が手に取るように伝わってくる。
冒頭に紹介される方は、妻が余命2ヶ月の中、銀行口座から3000万円を盗まれている。
そんな彼に、銀行の取った対応は。警察は?
法律の不備、行政の不備はこんな悲惨な状況を生むのかと考えると身が引き締まる思いがする。
法律上は、口座から勝手にお金を下ろされた人は被害者にはならないのだ。その結果生じるたらいまわし。
彼らの痛みを思うと胸が潰れる思いがする。
良くまとまっており、読みやすい。
銀行について、金融系の犯罪に興味がある人にオススメ。
内容はいいけど、デザイン・値段に難アリ
レビュー日:2006-02-24 評価:★★★★☆
面白いですよ。
読んで損なし。
高名な作家が暴露しないと動かない日本の体質にがっかり。
星の理由は、本の中身はスカスカなのに値段高すぎ、デザインセンスゼロ。
内容はいいのにねぇ。本当に大衆に知らしめたいなら1000円以下にしなさいよ。
槍玉の先にあるものを考えたい
レビュー日:2005-04-11 評価:★★★★☆
柳田邦男も随分特殊な問題を取り上げたなあと思って読み始めたが、とても説得力があるし、かなり本質的な問題を提起している。「キャッシュカード被害者たちは、・・・40年前の公害被害者たちと同じような状況に置かれている」という指摘は、鋭い。 槍玉にあげられているのは、1 まずは、銀行。情報を隠し、責任を消費者(の注意)に転嫁し、規制にも業界をあげて潰してきた。2 次に、警察。被害者を救済するばかりではなく、やっかいもの扱いをして、泣き寝入りさせたり、言葉で傷つけたり、証拠を残す対策をとらず放置した。3 金融庁。外国で消費者保護のための規制があることを知っていながら、銀行の反発を受けてたなざらしにした。4 裁判所。形式的な法解釈により、真の被害者の救済ができなかった。5 国会。何もしてこなかった。 しかしだ。さらに、何故こんなことになったのかを考えたい。単に、銀行などを槍玉にあげて済む問題ではない。一つには、日本が安全だ(とみんな思っている)からだ。外国(途上国)を含む)で、カードに関する規制が進んでいるのは、カード犯罪が常識だからだ。別に、日本が遅れているからではない。 それと、妙な平等主義、大衆主義がある。銀行だって馬鹿でないから、カード詐欺に備えて預金者から保険料をとりたいのだろうが、「預金者から保険料をとるなんてなんて銀行だ」という批判が怖かったのだろう。 さらに、国民の間に技術信仰がある。欠陥があることを前提にしてた仕組み(フェール・セーフ)を考えていない。 これらの問題は日本人の意識に根着いているので、なかなか払拭できない。しかし、払拭できないとすれば、形を変えて同じ問題が出てくるだろう。 それにしてもこの本が契機となって銀行の姿勢が変化したのだとすれば、「ペンは剣より強し」を地で行っている。
事態の本質に迫る著者の分析に感動さえ覚える
レビュー日:2005-03-31 評価:★★★★★
カード犯罪が増えているにも関わらず、銀行も警察も対策を打たずに放置してきた現状を告発する、読み応えのある「取材報告」です。 本書には13件の被害者事例が本書に登場しますが、共通しているのは、銀行は何も補償してくれないこと。また、警察は「あなたはカード(またはカードの磁気情報)を盗まれただけだから、お金の被害届けは出せない」と形式的なことを言って取り合ってくれません。 銀行と警察をたらい回しされる間に「あなたの家族が犯人ではありませんか」などと心無いことばを浴びせられ、被害者は心の傷まで負ってしまいます。 欧米諸国がカード犯罪に1980年代から取り組んでいるのに、日本では1988年に銀行業界が「猛烈な反対」で立法化の検討をつぶしてしまいました。 一方、犯罪者側の技術の進歩は目覚しく、「カードと暗証番号によるセキュリティ」は崩壊しているといってもいいでしょう。 著者は、今まで様々な事故と安全対策の歴史を見てきた経験から断言します。「企業は経営が財政的に厳しくなってくると、失敗の隠蔽や欠陥商品の改修の後まわしなどを密かに行い、安全対策を安上がりで済ませようとする傾向が強くなる」と。 カード犯罪に対する銀行の姿勢も同様と断罪します。 預金者をないがしろにする銀行の姿勢を告発する本書を読んでいると、「そうだ、そうだ!」と言いたくなる箇所がたくさんあります。被害者の窮状が胸に迫り、安全社会構築の本質に迫る著者の分析に感動さえ覚えました。 この取材報告の第一報を『文藝春秋』04年8月号に掲載してから半年あまりで、銀行は次々に対策を発表し、被害補償についても前向きな発言をするようになりました。 本書はカード社会の安全性を再構築するきっかけとなったレポートとして「古典」や「伝説」になるかもしれません。
海外から一言 もっとも世の中を動かした本だが…
レビュー日:2005-03-30 評価:★★★★★
読んだすぐあとから警察がゴルフ場のスキミング団、検挙や銀行のキャッシュカード被害者救済対応などあたふたとした動きが…。これほど短期で世に影響を与えた本はあまり例を見ない気がする。既に書評も多いので視点を変えて、海外に住む立場から一言。知り合いの外人にこの本の内容を話すと異口同音に「え、3000万円取られても銀行も警察も何もしない…。そんなこと絶対あり得ない!」いわゆる先進国や中進国であればこの手の犯罪の警察や銀行の対応はとっくに確立している。だから海外の常識では、そんな馬鹿な話がまかりとおるはずがないと誰もが思っている。またしても日本の常識は海外の非常識を思い知らされた1冊。悪いのは警察?銀行?それとも何も言わなかった(知らなかった)国民??考えさせられる1冊である。読みやすい本なのでぜひ一読を。
消費者金融―誰もが驚く裏オモテ
| タイトル | 消費者金融―誰もが驚く裏オモテ |
| 著者 | 井上 トシユキ |
| 出版社 | 文藝春秋 |
| 価格 | 1300円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
文章が読みにくい・・・
レビュー日:2006-08-26 評価:★★☆☆☆
消費者金融・ローンに全く詳しくない人の情報本としては良いと思いますが、文章がハッキリ言って下手。読みにくいですし、面白くないです。読んでいて引き込まれるところが全く無く、これは著者のライターとしての力量・センスの問題でしょう。
書名から想像されるとおりの本
レビュー日:2004-02-05 評価:★★☆☆☆
消費者金融会社からお金を借りている人の中には、年収が300万円しかないのに借入残高が200万円(利息だけで年50−60万円!)という人が決して珍しくありません。珍しくないどころか、どちらかというと平均的な顧客像でしょう。どうしてそんなに借りてしまうのか、お金を借りたことがない人には全然わからないでしょう。それでもどうしても知りたいというあなた、そんなあなたには、1,200円は無駄ではないかも知れません。多重債務者の姿をリアルに書いた本としては岡崎昂裕『自己破産の現場』の方が優れていますが、同書がショッピングクレジットで多重債務に陥る人の姿を中心に描いているのに対して、本書ではギャンブルに狂って借金を重ねた人の印象的なエピソードが紹介されています。 そうは言っても、まあ、書名と装丁から想像されるとおりの本です。記述の誤りなどを挙げだせばきりがありませんが、それは野暮というものでしょう。
個人ローンに対する一般本、数字が多くやや重い本
レビュー日:2003-10-11 評価:★★★☆☆
消費者金融業が儲かる商売と言われていたが、最近は自己破産や特定調停の増加、銀行系の消費者金融市場への進出によって、以前のような勢いが無くなった、と聞く。今年の3月発行だが、ちょっと内容的に古い印象を受ける。「誰もが驚く裏オモテ」というタイトルの割には内容はやや重い。消費者金融会社というよりは、個人に対する借金全般を経済的観点にそって幅広くまとめた本。
わが世の春を謳歌する消費者金融
レビュー日:2003-10-04 評価:★★★★★
一般的に消費者金融を扱った本というのは、そこにお勤めになっている債権者側から見た本とクレサラ弁護士などが書く債務者側から見た本が多いのですが、この本は中立的な立場として経済的な観点から消費者金融を取り上げています。前半は消費者金融の歴史や販売戦略など、企業として見た消費者金融について経済的な観点から述べております。このような内容は消費者金融本ではなかなか見られなかった内容です。消費者金融会社に投資しようとする人が読むべき本かも知れません。中盤は消費者から見た金融業会のことに触れています。消費者金融とギャンブルとの関係や、2-300万の借金で一生彼らの奴隷になってしまう実態などは読んでいて恐ろしいです。後半は消費者金融の他−!−界への提携や他国進出から始まって、実際に借りるときは収入の10%までにすることや利息計算、返済方法など消費者金融との付き合い方が書かれています。とてもよくできている本です。
消費者金融業界のわかりやすい解説
レビュー日:2003-05-18 評価:★★★☆☆
センセーショナルな書名だが、中身はフリーライターによる消費者金融業界に関するよくまとまった、きわめて堅実な解説である。もちろん提灯記事ではないし、かといって感情的な非難を加えているわけでもない。実際に消費者金融の大手企業にインタビューしたりしているわけではないのでやや物足りないところもあるが、業界の構造の把握には役立つ。ギャンブルと消費者金融の密接な関係を取材をもとに述べているところなどが読みどころだろう。 やや意外だったのは、著者が消費者金融のような無担保での個人向けローン自体はやはり必要ではないか、と考えていることだ。すると、現在の消費者金融の問題点は利率が高いことに尽きるのだろうか。私にはとてもそうは思えない。消費者金融から見えてくるの−−資本をすでに持っている者はさらに豊かになり、持たざる者はさらに貧しくなるという資本主義社会の法則である。行き着くところはやはりマルクスなのだろうか。
サラ金トップセールスマン物語―新入社員実録日誌
| タイトル | サラ金トップセールスマン物語―新入社員実録日誌 |
| 著者 | 笠虎 崇 |
| 出版社 | 花伝社 |
| 価格 | 1785円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
大手消費者金融A社の実態
レビュー日:2006-04-15 評価:★★★★★
漫画「ナニワ金融道」の現代版!
私自身が大手消費者金融A社で働いた実体験をもとに描かれたものです。どこにでもいる普通の青年が、金にまつわる人間の悲喜劇に巻き込まれながら、立派な金融マンになっていく姿を描いていく、金融に詳しくない方でも読める、おもしろ実録日誌です。
著者・笠虎崇(=かさこ)のホームページでは、原稿の一例を読めることはもちろん、この本の続きのお話も読むことができます。
がんばれ 八木くん
レビュー日:2005-10-20 評価:★★★★★
「サラ金」という特殊な世界を職場に選んだ新入社員が、こつこつと仕事を覚え、一人前になっていく過程が、実によく描かれている。職場の同僚、先輩、上司との関わりあいも、なかなかおもしろい。サラ金で融資を受ける人の実態が見えてくる。フリーターの弟や、パート収入の母親まで連帯保証人に立てて、融資しようとする。しかしこれも必要悪である。困っている人にお金を貸すことは、その人に出直しのチャンスを与えているのだから…。
そもそも常識、されど・・・。
レビュー日:2005-10-15 評価:★★★★☆
金融の仕事ってどうしてあんなに儲かるの?あれだけの高金利で借りるのはなぜ?そもそもどうして金融は必要なのか・・・。作者は元サラ金マン。不動産を担保に高額の借入をする羽目になった人々を豊かな感受性と深い洞察力で見てきたようだ。そして同時に描かれる、新入社員として入った青年を迎え、育てていく先輩たちの姿は、自らの職務の社会的意義を感じ、丁寧に仕事をする生真面目なサラリーマンそのものだ。よく有る「アリ地獄、高利をむさぼる悪徳業者!」という姿勢で書かれた本とは一線を画す、普通の世界に普通に存在するサラ金(闇金じゃなく)の、常識と節度に裏打ちされた実態がそこにはある。労働の代価ではないマトまった金を手にするのは、当たり前に働き、毎月少しずつ分けておいて漸く手にするはずの金を、手前でドーンともらうようなもの。時間の価値、リスクが金利という形で乗るのはそもそも当然のはず。そんな「常識」にも思いをいたすのであります。