極一部の人に振り回される「お金を貸すという商売」の謎
レビュー日:2003-10-15 評価:★★★★★
借金は必要悪である。お金を貸せばトラブルになる事が多いし、連帯保証人になれば裏切られる事もある。それでも、「お金を貸す」という商売があるのは、うまくつきあっている人もいるからであろう。うまくつきあっていない人の方が絶対的に少ないのに、その一部の人との交渉がドラマになってしまう。払えない人は数々の言い訳をしながら連絡が取れないような行動をし、追いかける方は必死であらゆる手段を尽くす。ドラマは貸す時から始まっているのだ。
ご利用は計画的に
レビュー日:2003-06-18 評価:★★★★☆
金太さんは消費者金融にお勤めになる現役の金融マンである。この本には消費者金融側から見た借金に関する出来事が記載されている。この本を読んでいくと金融業の方が人を信じなくなるわけが良く分かる。よく、ここまで平気で嘘をつけるものだ。お金を借りて元金も返さないうちから返せないなどと言われると、金太さんが怒りを感じるのも無理はない。また債務者を見つけるためには夜討ち朝駆けせねばならぬ。プライベートの時間もなくなるだろう。本当に大変なお仕事である。内容はすばらしいが、金太さんの意見に賛成できない内容が3点だけあった。一つ目、確かに借りた金を返さない者は悪いが、無計画に貸す方も迂闊である。そもそも消費者金融で50万円借りたら利子だけで月1両?円を超える。これが普通の個人が返せる借金の限度額である。無理に貸さなければ延滞も減少し、電話や訪問でイヤな思いをすることも少なくなると思うのだが、なぜ限界を超える融資するのだろうか。二つ目、返済義務のない身内に返済させるように誘導する点。これでは不良債権が償却できないから国に公的資金を入れてもらう銀行と変わらない。金融のプロなら当人が返済できなかった時点で、人を見る目がなかったということである。プロならもっと自分に自身と責任を持って融資していただきたい。三つ目、闇金融を出資法の上限引き下げが原因と擁護していること。闇金融がはびこっているのは罰則が軽いからだと思う。厳罰対処すればそのリスクとリターンのバランスを認識して闇金も減少していくだろう。